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映画「パリ20区、僕たちのクラス」Entre les murs

パリというとおしゃれなパリジャンヌが闊歩しているようなイメージがあるかもしれないけど、実際はアジア系の人や黒人も多い。20区はとりわけそういうところらしい。その20区にある公立中学校で、おもに国語の授業の様子を映しだした作品。

国語といっても移民の子どもたちにとっては母語ではない。国語教師のフランソワは、そんな子どもたちにも「正しいフランス語」を使ってほしい、と、奮闘するのだが、どうも文語調なのか(?)「そんな言い方、おばあちゃんだってしないわ」と言われたり。

興味深いのは、「教師に対しては敬語を使え」と言うフランソワと、「敬意はおたがいに示すものだわ」という女子生徒の作文。私はフランス語がわからないのでどういう言い方が丁寧でどういう言い方が粗野なのかがわからないのが残念だが、教師の側が一方的に、生徒が教師に敬意を示すことを要求するのは好きじゃない。教師は、教師というだけでそういう態度をとりがちであることに気をつけなければいけないと思う。うちの保育園でも「先生に対してノーって言っちゃだめよ」という言い方をする保母がいたりするけど、私は子どもが親や教師などに対してノーを言ったり口答えをするのは大事なことだと思っている。

概して、子どもたちの言い分はなかなかもっともに思えた。問題児とされたスレイマンのやっていることも私の目からはそれほど重大視することか、と思えてしまった。人に怪我を負わせるようなことをした場合はともかく、教室の秩序を乱すことがそれほど大きな問題なのか。教師が言葉で生徒を傷つける行為についてはどうなのか。

問題を起こす子に対してどう対応すべきか、などは日本でも同じ立場にある人が共通に持っている悩みだし、また一方で、職員会議、成績会議の様子など、日本とは違う様子も見られておもしろかった。日本では、公立の学校から生徒を追い出すなんてちょっとないと思う(よほど大きな罪を犯した子は児童自立支援施設みたいなところに行くんだろうけど)けど、フランスではそういう子を転校させる、ということがあるらしい。

ただ、映画の終わり方は私好みではなかった...これが現実かもしれないけど...

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