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パレスチナと関わる

NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」がこの夏レバノンで行った活動の報告会に行ってきた。

4979512265_569d0c7785_z_2ベイルートのユネスコホールで、パレスチナ、レバノン、日本の子ども達の絵を集めた展覧会が開かれたこと、それにあわせて絵や音楽のワークショップやコンサートも開かれたこと。そして、キャンペーンが長年行っている学校の授業についていくのがむずかしい子ども達に対する補修クラスの取り組み(主にその補修クラスを担当する指導者へのサポート)が紹介された。

パレスチナ難民というと、食べるものにも困っているのではないか、それなのになぜ絵や音楽なんだ、と思われる方もあるかもしれないけれど、そこが「パレスチナ子どものキャンペーン」のユニークなところのひとつ。

私がキャンペーンの活動に参加するようになったのは、放送大学「第三世界の政治」で、キャンペーンの事務局長田中好子さんのインタビューを聞いたのがきっかけだった。「地震などの天災が起こることは人の力でどうにもならないところがあるけれど、戦争などの人災は人の力で止められるはず...」という話を聞いて、そうだよなぁ、と思ったのだ。「人はパンのみにて生きるにあらず、という。人が生きるには希望が必要だ。パレスチナの子ども達に希望を与えられたら」という話にも共感し、私にも何かできることがあるなら、と思った。

昨日の報告の中で特に私が興味を惹かれたのがレクという楽器。タンバリンのような楽器だが、実に表現力が豊か。こちらのページに動画もあるので興味のある方はどうぞ。そのほか、子ども達と一緒に「かごめかごめ」で遊んだり、体を使って雨の音を出す、などの活動をしたり、アラビア語で現地の歌を一緒に歌ったり踊ったりされたそうだけど、子どもたちが楽しんだだろうなぁ、というのは容易に想像できる。私が学生時代、ブラバンから勧誘ハガキをもらった時に「音楽は世界共通の言葉」と書かれていたのを覚えているが、絵や音楽にはそういう力があるのだろう。まあもちろん、必ずしも、同じ音楽を聞いたり絵を見ても、人によって必ずしも同じ印象を受けるわけではないだろうけど...

日本の絵本をアラビア語に訳して読み聞かせるなどの試みもあったそう。特に受けたのはびゅんびゅんごまの本だったという。本に関しては、こちらがおもしろいと思ったものでもあちらの宗教的な考え方からは受け入れられないものもあったりで、本を選ぶ過程もおもしろかったという。

補修クラスの先生達への研修については、「子どもの視点にたってみる」ことを経験してもらうために、日本語の漢字を先生達に書いてもらう、という課題を出された、という話がおもしろかった。子どもにとってアラビア語はむずかしいものだが、先生達にとっても初めて見る漢字を書きとるのはむずかしい。それを「さっさとやれ」とせかされたり、「ここがちゃんとしていない」など冷たく指摘された時の気持ち。そして、一画一画色を変えた字を示してもらい、わかりやすく教えてもらってできたときの達成感、など。それを味わった先生達は、子ども達への指導の仕方を検討するようになるだろう。

でも、このイベントに参加された方達の多くが、パレスチナの人たちに指導しにいったというよりも、向こうの方達から元気をもらうことが多くて、と話されているのが印象的だった。

一口にパレスチナ難民といっても、ガザに住んでいる人たちとレバノンに住んでいる人たちとでは状況が違うだろう。「人はパンのみにて生きるにあらず」と思っていても、イスラエルに攻撃されてめちゃくちゃになった地域を支援するためにはまず生活支援物資ということにもなる。でも、誰だって楽しい生活をしたい。国連から生活物資を支給されていれば、なんとか生きてさえいられればそれでいいか、というと、そんなことはない。誰だって楽しい生活をする権利があるはずだ。

といって、私が現地の子ども達と一緒に音楽や絵本を楽しんだり、ということはなかなかできそうにないけど、そういう活動を行っている団体を少しでも経済的に支援したり、少なくともパレスチナの人たちの生活に関心を持ち続けることはできるかな、と思う。

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