« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

ビデオ「Temple Grandin」

テンプル・グランディンという自閉症の女性の物語。ドキュメンタリーではなく、俳優によって演じられているけれど、内容はかなり事実に忠実なようだ。

テンプルは4歳の時にまだ一言も話すことができず、自閉症と診断される。医師は「今後も話せるようにはならないでしょう」と言い、母親に施設入所を勧めるが、母はそれを断ってなんとか彼女に言葉を教えようとする。ハグされるなど、人から接触されることを極度に嫌う。極端な偏食。パニックを起こすと手がつけられない。そんな彼女は学校でもいじめられ、なかなか受け入れられず、ますます人との接触が嫌いになっていく。

しかし、彼女はラッキーだった。施設入所を断った母。テンプルが物事を絵として理解する能力に優れていることに気づく先生。奇異に見える行動も彼女には意味があるのだと理解しようとした叔母。さらに盲目のルームメートなど...彼女は自分を理解しようとする人に恵まれ、自分の不安を彼女なりのやり方で解決することを認められ、普通の人の持っていない優れた能力を開花させていく。

自閉症の人がすべて彼女のようだというのではないけれど、こんな感じ方をする人がいるのだ、ということを知る手助けにはなる。彼女が世界を視覚的に理解する方法がイメージできるような映像がはさまれたり、新しい世界への扉の映像が効果的に使われている。テンプル役、叔母役、先生役、母親役の人などもそれぞれに素晴らしく、たくさんの人に見てもらいたい作品だけど、テレビ映画として作られたものであるせいか、日本では公開されていないし、日本語版のDVDも出ていないのが残念。

(2012.3.18 追記:テンプルグランディンの日本語字幕付き動画がネットで見られるようです。ma さん、情報ありがとうございました(^^)。この他にもテレビ放映などもされたようですね。)

印象に残る場面はたくさんあるが(以下ネタバレ)

続きを読む "ビデオ「Temple Grandin」"

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »