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映画「君を想って海をゆく」Welcome

この映画の試写を見た人が「フランス版『扉をたたく人』」という紹介をツイッターでされていて、見てみたいと思った。で、確かに、最初から最後まで展開から目が離せない感じの映画だった。

フランス、カレーの市民プールで水泳コーチをしている中年の男性シモンは、小学校教師をしている妻マリオンと離婚調停中だ。そのシオンのもとに、若いクルド人難民のビラルが水泳の指導を頼みにくる。シモンは難民に興味などなかったのだが、難民支援ボランティアをしている妻の気をひくため、ビラルと関わりはじめる。そして、彼がイギリスにいる恋人に会うためにドーバー海峡を渡ろうと考えているらしい、と知る。。。

フランスからイギリスへ、泳いで渡ろうだなんて、無謀としかいいようがない。しかし、陸路で密入国をはかったものの失敗した彼には、これが現実的な選択だった。

この映画がおもしろいのは、それぞれの人間関係や心情が豊かに見えてくること。クルド人家庭での結婚についての考え方。それにあからさまに反発できないが、自分たちの気持ちに正直でありたいとする若いカップル。かたや、離婚調停中のフランス人カップル(これは日本人の私には不思議な関係に見えた)。さらに社会状況の複雑さ。難民のおかれた過酷な状況。フランスでは難民を支援する人も罰せられるのか(あのあたり、本当のことなのかな)。

フランスの映画だけど、英語の会話が多い。クルド人のビラルとフランス人のシモンが意思疎通するには英語を使うしかなかった。おたがい母国語ではない言葉で話すもどかしさ。毎日そんな状況にいる私(^^;)には、そんなことも感じてしまった。

私が一番ぐっときたのは(以下ネタバレ)

ビラルの恋人ミナがシモンに電話をかけ、「自分はもうすぐ結婚しなければならないから、ビラルには来るなと伝えてほしい」と涙ながらに訴える場面。しかし、それを知ったビラルは海を泳ぎださずにはいられなかった。フランス人のシモンには、好きな者どおしがどうして結婚できないのか理解できない感じだったが、ふたりの強い思いには感じるものがあっただろう。

思いがかなわなくても、そこまで思うことのできる人に出会えた二人は、ある意味幸せだったかもしれない。

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コメント

突然で申しわけありません。現在2010年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/20(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
なお、twitterも開設しましたので、フォローいただければ最新情報等配信する予定です

投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2010.12.21 16:12

日本インターネット映画大賞さん、

すでにツイッターでフォローしていますよ^^。
自分でも、毎年、これに投稿するのを楽しみにしています。
年末までにまたおもしろい映画に出会えるといいな、と思っています。

投稿: じゃりんこ | 2010.12.22 00:54

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