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映画「再会の食卓」 Apart Together

1949年に中華人民共和国が成立。蒋介石率いる国民党は台湾へと退却。そんな事情で生き別れになってしまった夫婦。妻ユィアーは別の人と結婚して、上海で暮らし、孫もいる。夫も台湾で結婚していたが、三年前にその妻が亡くなった。そして、40数年経って、台湾にいた国民党の生き残り達が本土に戻ることが許され、上海にいるユィアーの元へ別れた夫が帰ってきた。ユィアーとその家族は礼を尽くして彼を迎えいれる。しばらく滞在したら台湾に戻るのかと思えば、なんと彼はユィアーに一緒に台湾に行って余生を彼とともに過ごしてくれないかと頼むのだ…

こんな自分勝手な話はない。猛反対する子ども。しかし、ユィアーの現在の夫は、彼女の決断に任せようとする。。。

この現在の夫が、とても優しくて、愛すべきキャラクター^^。彼だけでなく、登場人物それぞれのキャラクターがよく描き分けられていて、おもしろい。ユィアー、昔の夫、ユィアー達の子ども(長男、長女、次女)、孫のナナ。。。

リニアモーターカーが走り、ビルが立ち並ぶ近代的な街上海。しかし、路地裏に入れば、路上にテーブルを出してみんなで食卓を囲む姿が見られる。食事の用意は男性も結構参加するんだよな、とか、市場の様子、結婚の仕方とか、中国の生活が垣間見られるのも楽しい。

ユィアーがどんな決断をするのかも興味深く、最後までおもしろく見ることができた。

(以下完全ネタバレなので、これから見るつもりの人は読まないほうがいいと思います)

ユィアーの現在の夫は、とても優しい人なのだけど、ユィアーが自分との40年間の生活よりも、昔の夫と台湾へ行く決断をしたことがかなりショックだったらしく、ねちねちと愚痴をこぼし始める。このあたりの人間の心の動きの描き方がうまいなぁと思った。ユィアーがどうして40年間の生活を捨ててまで、昔の夫のもとへ行こうとするのかについても、かつて親の反対を押し切って結婚した、そんな大恋愛だったのだ、ということがさりげなく明かされる。

笑ったのは、ユィアーと元夫を夫婦にするために、まずは離婚しようとして、きちんと結婚していなかったことに気づき、離婚のためにまずは結婚する、という場面。ここでも、夫の一所懸命なキャラクターがいい。

現在の夫が倒れた時、昔の夫が彼に特製のスープを作ってやる。あのスープは飲んでみたい。

愛する人たちとおいしいものを食べる幸せ。「再会の食卓」という邦題が示すように、みんなでご飯を食べている場面が何度か出てくるけれど、確かにそれが印象に残る映画だった。

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「再会の食卓」★★★ リン・フォン、リサ・ルー、シュー・ツァイゲン、 モニカ・モー出演 ワン・チュアンアン監督、96分、2011年2月5日公開 2010,中国,ギャガ (原作:原題:団圓/ APART TOGETHER )                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「1949年、国共内戦(國民党と共産党の内戦) 敗北が確実となり、 一組の夫婦はその日から 40数年引き裂かれていた... [続きを読む]

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